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試乗インプレッション
○FZ1
 まず見て感じたことは、何かモリモリしてるのにコンパクトに作られてるなーということです。
次に取り回して感じたことは、フッとバイクを起こす瞬間から、「ん、軽いな。」
と分かるくらいの違いがあり、特に女性の方や、体力に少し自信のない方には有難いことじゃないかということです。
次に跨って感じたことは、アッパーカウルがないだけでこんなに違うものかというくらい別物だということです。
Fazerと同じはずなのですが、特に際立っているのがハンドルが近く感じることです。大袈裟に言えば、
コーナーを走っているとなおさら感じることなのですが、顎の下にハンドルがあるんじゃないかと感じるくらいで
メーター類もコンパクトに作られていて、ハンドルから前は絶壁のように見えて今までのネイキッドから比べると
「何だこりゃ。」と戸惑うかもしれません。
 そして、いざ乗ってみて、もうたまりませんでした。筆舌に尽くし難い楽しさと言えばいいのでしょうか。
私自身`04YZF-R1に乗っていますが、FZ1は乗っていて「えへへ。」となってしまいます。
おもしろいくらいにフロントを軸にして早く旋回してくれます。スーパースポーツなみの回頭性を何げに手軽に引き出せます。
スーパースポーツだと、旋回に持っていくまでのブレーキング、シフトダウン、荷重移動、アクセル等一つ一つの操作を確実にやって
尚かつ自分を追い込んでいって初めて気持ちの良いコーナリングができるのですが、そうなるまでどれだけ乗り込んで
危険な思いもしたか分かりません。ストイックな状態を強いられ、スーパースポーツに乗っているからには負けられ
ないという風にガンバラないと乗り続けれないと思います。そういうのが好きな人はそれでいいと思いますが
ところがどっこいカタログデータ的には94psしかないFZ1は、今まで自分がしてきたことは何だったの、と思わせるくらい
リラックスして乗れて、峠だとへたすると、というか確実に、ガンバラなくてもスーパースポーツをつつけるし、ガンバル
とスーパースポーツを凌いでしまうでしょう。
 コーナリングにおいてみなさんにやって頂きたいたいのは、恐がらず前に被さるように乗って、とにかく
前輪荷重を意識するということです。ちょっとでもその感覚が分かって
くれれば、みなさんコーナリングで「えへへ。」となっていることと思います。

○FZ1 Fazer
 上記のFZ1も含め、海外モデルとの違いにも触れようと思います。
 カタログデータを見ればお分かりのことと思いますが、国内モデルの方が海外モデルより重くなっていて
パワー・トルク共に明らかに劣っています。何でこんな物を販売するんだと誰もが口をそろえて言うに違いありません。
私自身もそう思いました。ところが乗り比べてみて「ハハーン!」と実感しました。
アクセルの操作に気を遣わなくてストレスを感じないから楽しいじゃないかと。
重量や、パワー・トルクの差なんて何の遜色もありません。確かにその差は、サーキットや高速道路で180km/h以上
出すような方と一緒に走れば出るでしょうが、普通に公道をスポーツライディングしたりツーリングするに当たっては
国内モデルの方が楽しく速いでしょう。具体的に言えば、海外モデルは、アクセルOFFから少し開けた
所で付きがぼやけて前に出てくれない所があり、それが切り返しの続くコーナーではギクシャクするであろうと
いうことに対して、国内モデルは、アクセルを開けた分唐突ではなく瞬時に反応し、スムーズにきっちり前に出てくれます。
レスポンスがとてもリニアです。ここは一番使う部分のはずですからその差は大きいです。海外モデルの150psを日常的に
使える人なんて様々な条件はあるにせよ、一部の変態的な人以外いるはずもなくて、それよりかは使える
コントロールし易い94psの価値はとても大きいはずです。
 FZ1との違いとしては、アッパーカウルのおかげで長距離ツーリングでの雨・風を凌いでくれるのと、バネ上重量の
おかげでバイクの挙動が穏やかで安定感があることです。

 みなさんの好きなのはどっち?まさにどちらも人機官能、峠を夢中で楽しく走れるリッタークラスのバイクなんてそうそうありませんよ。あと、どちらもブレーキをするのが楽しい
です。握った分だけリニアにクワーっと路面を掴んでくれる感じです。
 試乗車がご用意できた折りには、ぜひ試乗して体感して下さい。

 ちなみに私、千葉達士は、身長158cm・体重53kg・足は長くありません。
男の中でも小柄ですし、最近の女性より小さい体格です。それでも大概のバイクを乗るのに不自由も不安も感じません。
片足のつま先さえ着けばバイクは乗れるんです。跨って止まっている姿なんてどうでもいいのです。
最近の雑誌等の足つき性検証で両足の踵が地面に着く着かないなんかで乗りたいバイクを諦めていませんか。
努力もせずそんなくだらないことで諦めないで下さい。バイクで走る悦びはもっとその先にあります。
自分が乗りたいと思うバイクへの情熱とちょっとした努力・学習意欲・想像力そして柔軟体操で乗り切れるはずです。